2017年12月19日
ユーザーのネイティブLTVをアトリビューションソースフィルターを使ってより明確に捉えられます

今回Adjustは、クライアント様からのリクエストに応えるため、新しいアトリビューションソースフィルターを発表します。これにより、遂にユーザーのネイティブLTVを提供できるようになり、第一流入元(ファーストソース)が持っている本当の価値を知ることができます。
通常AdjustのSDKを実装したアプリをダウンロードしたユーザーはインストール、または正常にリエンゲージされていればリアトリビューションとして分類計測されます。アトリビューションが発生すると、ユーザーは1つの流入元(ソース)のみに紐づけられます。その後、同ユーザーが他の流入元を経由してリアトリビュートすると、最初の流入元上には、そのユーザーのエンゲージメント情報(セッション、イベント等)が計上されず、リアトリビューションした最終流入元のみ受信した情報が計上されます。そのためユーザーが初めてアプリをインストールした際の第一流入元(ファーストソース)のLTV、すなわち「ネイティブLTV」を把握するのは困難でした。
アトリビューションソースフィルターはこの問題に新たな選択肢を与えます。今まで表示されなかった第一流入元(ファーストソース)に紐づくリアトリビューションしたユーザーのアプリ内の行動が表示されます。また、今までどおり直近の流入元を動的(ダイナミックソース)にて表示することも可能です。
これからは最終流入元に限定せず、ユーザーがどのリエンゲージメントやリターゲティングキャンペーンを介してリアトリビュートされたのか、より細かい行動分析が可能になります。なお、アトリビューションソースフィルターがユーザーの現在の流入元を変更することはございませんのでご安心ください。
さらに、ダッシュボードに、ディアトリビューションという新しいKPIが加わりました。ディアトリビューションとは、ユーザーが最初にインストールした第一流入元から初めて違う流入元にリアトリビューションされる時を指します。ネイティブLTVはユーザーがいつ第一流入元からディアトリビュートされるかを測定し、一貫した真の流入元が分かります。アプリのヘビーユーザーや呼び戻したいユーザーはどこからやって来たのか、広告ソースの質を見極めましょう。このKPIは第一流入元を選択した時のみ利用でき、基本的には選択した期間中にどれだけのユーザーが第一流入元(インストールトラッカー)から別の流入元にリアトリビュートされたかを示します。
メリット
アトリビューションソースフィルターを使うと、ダッシュボードで以下のことが可能になります。
- ユーザーを最も多くリエンゲージしている流入元が分かり、ユーザーがリエンゲージされず頻繁に離脱してしまう流入元を見分けることができます。
- どのユーザー獲得をした流入元がユーザーのLTVを最も引き出しているか確認できます。
- 最も効果的にリエンゲージされるユーザーをもたらしている流入元を見つけ、それらのネットワークを強化できます。例えば、ショッピングアプリの場合、リアトリビュートする必要のないユーザーと、購入を促す必要のあるユーザーを区別できます。
- 最も価値の高いユーザーをより緻密に選び出すことができ、維持費のかかるユーザーと利益をもたらすユーザーを区別できます。
- 最終的には、ユーザーの行動を細かく自在に観察し、マーケティング費用をより賢く割り当てることができます。
ユーザー獲得した流入元(ファーストソース)のネイティブLTVと直近の流入元(ダイナミックソース)を同時にダッシュボードに表示する機能は、Adjust独自で業界唯一です。第一流入元の価値を知るためにユーザーIDを照会し調べ出す必要はなくなります。
アトリビューションソースフィルター(第一、または動的)とアトリビューションステータスフィルタ(インストール、リアトリビューション、デアトリビューション、すべて)はどちらもダッシュボードでご利用いただけます。これらの2つの設定を組み合わせることで様々な結果や考察を得られます。例えば、ユーザーの第一流入元とリアトリビューションのみを表示、またはユーザーの動的流入元とインストール、リアトリビューションなどの組み合わせで比較することができます。
より詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。